about
駒嶺ちひろ
1993 岩手県生まれ
2020 東北芸術工科大学大学院 芸術工学研究科芸術文化専攻 芸術総合領域修了
2017 愛知県立芸術大学 美術学部美術科油画専攻 卒業
幼少期から絵を描く事と言えばキャラクターを描く事とほぼイコールだった私は、土俵が私的な落書きノートから公的な美術業界、芸術界隈になった今でもその創作方法を採用しています。なぜなら小さい頃から大人になった今の今までなぜか持ち続けている価値観を手懸かりとした人間描写に興味があり、それには一番性に合った表現方法だと感じているからです。
2022/11/11
私は人の持つ価値観ごとに人間を描き分けることに興味があります。
よく友達とアニメや漫画等の話をしている時、物語の捉え方の違いが露になり、それによってお互いの思想の異なりから自身の生き方をかけた熱戦(バトル)が繰り広げられることがあります。
価値観の違いは時に自身の見ている世界の拡がりに繋がります。一方で自身の信じる物語の息を殺しておく事を生存戦略にする場面は日常生活を送るうえで珍しくありません。
私はそういう生き物としての人間の肖像を描きたいのです。
2023年8月4日
《絵から出てきた絵》
自分が背負っている背景が必ずしも自分自身で望んで選んだものとは限りません。それは性別、身体的特徴、遺伝的思考、人間関係、出身地、教育、言語、時代、等々…。しかしいつの間にかその背景に没入し、塗り固められ、抜け出せなくなっている事に気付く瞬間があります。それはまるで動かぬ"絵"の中に閉じ込められてしまった様な感覚です。しかし同時にそれを感じている私自身の中にも外側から塗り固められた絵とは異なる絵がある事に気付きます。それは性別、身体的特徴、遺伝的思考、人間関係、出身地、教育、言語、時代、等々を背景に生まれながらもそれらを超えたところで人々を魅了する創作の世界で培った"絵"なのかもしれません。
己の内側と外側にある"絵"を行き来し、時にはそのどちらからも出ていってしまう様な人を如何にして描くかが『絵から出てきた絵』シリーズのテーマです。
2022/11/11
《さいころ》
さいころのフォルムをこの世の中で最も美しいデザインの一つとして愛でている駒嶺は、人間をさいころのカタチにデフォルメすることを思い付きました。
さいころの目と人物の進行方向をドッキングさせ画面を展開させる手法にはゲーム性があり、作者なりのゲームオーバーも存在します。画面内を転がる人物は感情を纏いながら時にはリズムを刻み、時には反復し、思い出し、ワープし、鏡写しになりながら生気を帯びた"絵"に成っていきます。
2022/11/11
主な展覧会
2024 『ONE ART TAIPEI』 (アートフェア)/JR東日本大飯店 台北 Hotel Metropolitan Premier Taipei ELSA GALLERY 雲清藝術 room 1212(台北)
2023 『「Tokyo Tones」:Modern Art Infused with Subcultural Essence』(企画展)/微風Breeze 松山店(台北)
2023 『Visions: アートの新しい地平線 New Horizons of Art』(企画展)/A4 TAIPEIギャラリー(台北)
2023 『はらわたのいどころ』(個展)/銀座蔦屋書店(東京)
2023 『ART SESSION by 銀座 蔦屋書店』(企画展)/銀座蔦屋書店(東京)
2023 『A4 WALL MATSUYA GINZA』(企画展)/松屋銀座(東京)
2023 『オオサカアートフェスティバル2023』(公募入選)/大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco) 4F ROOM 1(大阪)
2023 『ART FAIR PHILIPPINES 2023』(アートフェア)/The Link Ayala Center Makati(フィリピン・マニラ)
2023 『A4 WALL MATSUYA GINZA』(企画展)/松屋銀座(東京)
2022 『三人展 亀山晴香・菊池虎十・駒嶺ちひろ ―分裂と増殖―』(企画展)/GALLERY SCENA(東京)
2022 『9Artists 9Colors PART2-コミカルの表層-』(企画展)/ Gallery A8T(ギャラリーエイト)(宮城)
2022 『Tohoku Portfolio Exhibition 2022 + TPE セレクト展』(企画展)/Cyg art gallery(岩手)
2022 『冬の夏休み』(個展)/naru gallery(愛知)
2021 『muni Art Award 2021展』(企画展)/ぎゃらりい秋華洞(東京)
2021 『おおおままごと』 (個展) /石巻のキワマリ荘1F GALVANIZE gallery(宮城)
2020 『ルイジトコトナリ−類似と異なり』(企画展) /はじまりの美術館(福島)
2020 『「遊園地都市の進化ースクワット作戦会議in渋谷」内企画展「内見フロア」』(企画展) /RELABEL Shinsen 402号室,403号室(東京)
2020 『ぬられた肖像』(個展)/新宿眼科画廊(東京)
2020 『描かれた肖像』(個展)/東北芸術工科大学、東北芸術工科大学卒業/修了研究・制作展内(山形)
2019 『いつかどこかへ飛んでゆく』(個展)/画廊跡地(東京)
2018 『余白の物語』(個展)/東北芸術工科大学、山形ビエンナーレ内で非公式のゲリラ展示(山形)
2018 『教育がしてくれた』(個展)/まなびあテラス(山形)
2017 『夏休みの絵日記』(個展)/立ち呑みギャラリー新聞女(大阪)
2017 『バーチャルリアリティ展』(個展)/新宿眼科画廊(東京)
2015 『三面鏡』展(グループ展)/学食二階次元(愛知)
受賞
2023 オオサカアートフェスティバル2023 入選
2021 muni Art Award 2021 審査員賞(池永康晟賞、井浦歳和賞)
刊行物
2021 『ひとり・ふたり・さんにん・よにん -駒嶺ちひろ、石原葉、合同画集-』/合同画集
2021 『駒嶺ちひろ個展 おおおままごと・アーカイブ』/展示記録集
その他活動
2020 『見えない/会えない/触れないーーわたしたちがこの世界を信じる理由 研究交流会』(主催、企画、運営、広報)/東北芸術工科大学、東北芸術工科大学卒業/修了研究・制作展内学生自主企画(山形)
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