わたあめ

2018 Performance first photo by Toru Sakai

 

 

SNSによって人々の日常や世間で起きているニュース等、様々な情報へ気軽に触れられるようになり便利になった一方で、深刻な事もどうでもいいこともなんでも祭りのように囃し立てられては消費されていく光景が365日繰り広げられていた。

そのような背景を元に、世間の風に吹き飛ばされそうなものとしての個人の価値観や個性、スタイルといったものを空に浮かび形を変えながら飛んでゆく雲に喩え、祭りの出し物としての雲≠わたあめを作る。

 

フロアライトを浴びながら作られてゆく形も大きさも多種多様なわたあめは、熱によって甘く焦げた香りを放ちながらふわふわと舞い上がり、棒にからめとられ、指や口にべと着きながら消費されてゆく。